形状の単純化に関すること

コストダウンの手法>(形状の単純化)
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≪1.片流れの屋根≫
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木造の屋根形状としては
大別すると、切妻、寄棟、片流れがあります。
(木造の場合、陸屋根は雨の多い、冬に雪も降る北陸では
やはり避けたいところです)
その中で最もシンプルな形状の片流れ屋根。
ただ最も一般的なのは切妻ですね。
そこで単純に切妻と片流れを比べて見ます。
屋根面積(例:6m×8m)同じだとして、
棟、切妻=8mが必要になります。片流れ=0m
軒樋、切妻=8m×2本、片流れ=8m×1本
縦樋、切妻=高さ(仮に6m)×4本、
   片流れ(同じく6m)×2本
結果、
切妻の方が
棟(8m)、軒樋(8m)、縦樋(12m)増額となります。

※排水経路の桝、配管も増えますが
今回はGL上だけの比較とします。
寄棟は棟の長さが更に増えますし、
形状も切妻より難しくなります。
単純で綺麗、樋の長さも減少します。
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≪2.施工面積の縮小≫
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根本的な事ですが平面計画の延べ床面積を減らす、
建物の高さを押さえていく事が最も合理的な
コストダウンへの近道です。
俗に言う坪単価を小さく(安く)する事には限界があり
そのまんま住宅性能を落とす事に繋がります。
「寝室は8帖くらい、子供部屋は6帖くらい欲しいかな?」
的なご要望もよく耳にするのですが、
改めて良く自分達の生活を
省みて本当に必要なスケールを考えることが必要になってきます。

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土地プランニング合理化、生産体制仕様・機種変更形状単純化構造、設備その他