子供部屋を考える5つのポイント
子供部屋を設計する時はうちにも育ち盛りが
3匹いるもんですから気合が入っちゃいます。
5年後、10年後のことを想定しつつ柔軟に
対応できるてことはハードとしての大前提です。
身体の成長に対応するだけでなくほんのチョッとだけ
楽しいな〜って感じてもらえると嬉しいな〜
ってことで5回に分けて子供部屋を考えるときの
ポイントを載せていきます。
■その1≪自分自身の成長を感じることができる≫
例えば窓
子供部屋は出来るだけ明るくしてあげたい!
親御さん切なる願い(十二分に理解しております)
窓の大きさと取付高さ、位置を検討していく訳ですが・・・
最初はつま先立ちしてみていた窓からの風景
少しづつ身体が大きくなるにつれ
視線の広がり方が変わってきます。
毎日眺めているのその変化はほんのチョッとづつですが、
ある時きっとその変化の大きさに
気付いてくれるハズ!
そしてこの部屋はお年頃になった時
気になる周りの家からの視線もうまくカットできました。
どこかのサッシメーカーのCMじゃありませんが
窓にはいろんな力があります。
■その2≪親子の距離感≫
微妙な距離感
小学校の低学年くらいまでは
男の子も女の子も素直なんですがね〜
思春期に差し掛かると少しずつ距離をとりたがり。。
見えない壁。。
かくゆう私も5年生の長男から
少しづつウザッたがられ(´・ω・`)
そんな時、子供部屋と廊下を隔てる一枚の扉の
仕様が大きなポイントになってきます。
バシッと窓の無い扉で閉じちゃうと親子の断絶(笑)
の象徴みたいでなんだか。。
つい数年前のカワイイ時代を〜 ってことになりかねない。
透明の窓があったらあったで
『いちいち見ないでよ!』
そんな時の、ツインポリカ!
微妙な距離を優しく包みこんでくれる。
お互いに『あー、居るんだな』
って判るくらいが丁度イイ
そんでなにより明るいしね。
■その3≪触れて感じる木の感触≫
集成材や合板も木の持つ特性は無垢の
材料と同じです。
見て触って感じる優しさや安らぎは
子供のまわりにも必要と考えます。
こちらの住宅はお施主さん要望で
インテリアカラーが全て白となっていますが、
子供の手に触れるハシゴと大梁は木を見せて使ってます。
仮に想像してみてください。
このハシゴが白だったら・・・
手で握るととヒンヤリしてそう(>_<)
ちょっとした事で子供が元気に遊びまわる仕掛けになります。
■その4≪ダイニングテーブルは勉強机?≫
勉強机ってコトバも
勤勉な日本人がつくった独特な響きですね。
子供は勉強だけ!をしてれば良いのでしょうか?
小学校入学と同時に揃えるものの
『アレ?うちの子あんまり使ってないな〜』
なんてご家庭も多いのではありませんか?
このダイニングテーブル大きさは
2.4m×90cm!
大人8人だって余裕で使えます。
お母さん、お父さんに判らないこと??を教えてもらいながら
学校の勉強に限らず一緒に本を読んだり、絵を描いたり♪
(うちの娘、絵を描くのが大好きで既製品の勉強机が小さいんだよな〜)
子供部屋は寝るだけのスペースと割り切れば
プランニングの巾も大きく変わってきます。
■その5≪こんなのがあったらいいな〜を子供ココロを持って考える≫
私自身がまず少年のココロに戻って(これがなかなか厄介)
こんなのがあったら如何だろ?これ面白くないかな〜を繰り返します。
ロフトはまさに私の少年の頃のワクワク感を伝えたい!を取り入れてます。
・・・・・・屋根裏の物語・・・・・・・
今から三十ウン年前、当時私は小学校の五年生。
実家が増築することになりました。
工事は近所の棟梁にお任せ、
親父もお袋も…せがれが建築士になるとはつゆ知らず。
大工さん達の活気、働く姿はとても印象的で、
学校から帰って見るのが楽しみでした。
もひとつの楽しみは棟梁の許しを得、はぐった外壁トタン等の廃材を集めて
裏の竹やぶで作った秘密基地(ヤンボーマーボーはいませんでしたが)
増築といってもホントに小規模なもの、元々ちっちゃな住宅に
中学生になる前の私の個室をひとつと車庫がくっ付きました。
そして本題!
増築した住まいの私のお気に入りが屋根裏の物置。
ロフトなんて言葉はあるはずも無く、
柱梁も現しのままコンパネが敷き詰められた空間。
4寸勾配の屋根の下、野地板も見えています。
【かくれんぼ】には持って来い。
仲間を集めて≪怖い話≫もよくしました。
小学生の私にとって屋根裏はまさにワクワクのドキドキ空間だったな〜